一人で東京タワーに登ったんだ
一昨日、とっても久しぶりに東京タワーに登ってみた。昼間、来年発売の三輪二郎といまから山のぼりのCDジャケットのデータ入稿のため東京駅まで行った。昼ごはんは、駅で売ってたオムスビのセット。から揚げと玉子焼きとか入ってて何だか優しい味がしたよ。ご飯食べたら何だか動き出したくなって、ふと東京タワーに登りたくなってしまったんだ。確か、虎ノ門辺りが最寄駅だと思って降りたら全然見当はずれだったよ。20分ぐらい歩いて、神谷町てところに来たらようやく東京タワーが顔を出してきた。
大展望台へ登ったら、周りはみんなカップルかおばちゃんの集団ばっかだった。何だか気抜けしてしまったよ。でも、一人でボォ~と東京の街を眺めていると、日々の忙しい生活のこと思い通りにいかない毎日を少し落ち着いて、客観的に見られる気がした。今、自分が何をすべきか、そして何をしたいのかいろいろと考えられた。何かしらの答え、向かうべき方向へ、歩き出せなければならない時なんだ。今がその時だと思った。
その日の夜、下北沢の喫茶店leteで松倉如子さんのライブを観た。開演ちょっと過ぎた頃にお店に入ると、既にたくさんの人、そして松倉さんの歌声が響いていた。松倉さんの歌と渡辺勝さんのギター、この二つだけで素晴らしい小宇宙が描かれていく。僕は、ただそれに見惚れて心の奥にある大切な気持ちに気付かされるだけだ。よい歌を聴くと、自分の普段は見せたくない汚れた気持ちや恥ずかしい思いなどをさらけだしてしまう。そこで、本当の自分と出会う。そういう体験は、普段の生活の中ではなかなか味わえない大切なものだ。松倉さんの歌には、それがある。その歌を、僕はそれを必要とする人に何とか届けたいと思う。
昨日、休憩中に神保町の三省堂で室生犀星の詩集を購入した。室生犀星は、僕が一番好きな詩人の人です。岩波文庫や新潮文庫での詩集は既に持っているけど、今回は角川春樹文庫での新刊。何だか、急に読み返したくなったんだ。彼の代表作の詩集に『愛の詩集』てものがある。僕は、この詩集が大好きなのだ。人恋しく思う一人の夜にこの詩集は、そっと傍らから温めてくれるのだ。
大学在学中に、その犀星さんを追いかけて一人で冬の金沢へ行った。ちょうど年末年始を過ごした。一人で日本海へも行ったよ。冬の日本海は、一日中どんよりとした雲が追いかぶさって、どうしても憂鬱な気持ちになってしまう。自殺者が多いのも肯ける。兼六園や浅野川、犀星さんの由来である犀川など、小雨交じりの金沢の街を一人ぽつんと歩いたんだ。大学時代の煮えきれない思い、どうしようもない淋しさや虚しさを抱えながら歩いた思い出、それは今もきっと僕の中に生きている。あの頃の悔しさ、後悔はこれから先も決して消えない。でも、そこから生まれるものがきっとあるんだと思う。それを、今も僕は探し続けているような気がする。とても大事なもの、何ものにも変えがたい何かを僕は今も探し続けていくんだよ。
自分自身の内なるものに、そっと聞いてみよう。
今日のBGM:フラワーカンパニーズ/発熱の男
大展望台へ登ったら、周りはみんなカップルかおばちゃんの集団ばっかだった。何だか気抜けしてしまったよ。でも、一人でボォ~と東京の街を眺めていると、日々の忙しい生活のこと思い通りにいかない毎日を少し落ち着いて、客観的に見られる気がした。今、自分が何をすべきか、そして何をしたいのかいろいろと考えられた。何かしらの答え、向かうべき方向へ、歩き出せなければならない時なんだ。今がその時だと思った。
その日の夜、下北沢の喫茶店leteで松倉如子さんのライブを観た。開演ちょっと過ぎた頃にお店に入ると、既にたくさんの人、そして松倉さんの歌声が響いていた。松倉さんの歌と渡辺勝さんのギター、この二つだけで素晴らしい小宇宙が描かれていく。僕は、ただそれに見惚れて心の奥にある大切な気持ちに気付かされるだけだ。よい歌を聴くと、自分の普段は見せたくない汚れた気持ちや恥ずかしい思いなどをさらけだしてしまう。そこで、本当の自分と出会う。そういう体験は、普段の生活の中ではなかなか味わえない大切なものだ。松倉さんの歌には、それがある。その歌を、僕はそれを必要とする人に何とか届けたいと思う。
昨日、休憩中に神保町の三省堂で室生犀星の詩集を購入した。室生犀星は、僕が一番好きな詩人の人です。岩波文庫や新潮文庫での詩集は既に持っているけど、今回は角川春樹文庫での新刊。何だか、急に読み返したくなったんだ。彼の代表作の詩集に『愛の詩集』てものがある。僕は、この詩集が大好きなのだ。人恋しく思う一人の夜にこの詩集は、そっと傍らから温めてくれるのだ。
大学在学中に、その犀星さんを追いかけて一人で冬の金沢へ行った。ちょうど年末年始を過ごした。一人で日本海へも行ったよ。冬の日本海は、一日中どんよりとした雲が追いかぶさって、どうしても憂鬱な気持ちになってしまう。自殺者が多いのも肯ける。兼六園や浅野川、犀星さんの由来である犀川など、小雨交じりの金沢の街を一人ぽつんと歩いたんだ。大学時代の煮えきれない思い、どうしようもない淋しさや虚しさを抱えながら歩いた思い出、それは今もきっと僕の中に生きている。あの頃の悔しさ、後悔はこれから先も決して消えない。でも、そこから生まれるものがきっとあるんだと思う。それを、今も僕は探し続けているような気がする。とても大事なもの、何ものにも変えがたい何かを僕は今も探し続けていくんだよ。
自分自身の内なるものに、そっと聞いてみよう。
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プロフィール
HN:
佐藤正訓
年齢:
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性別:
男性
誕生日:
1981/04/15
職業:
ハヤシライスレコード
趣味:
名画座と古本屋めぐり
自己紹介:
レーベル:【ハヤシライスレコード】
イベント:【都会の迷子さん】
【ハヤシライスリリース情報】
■三輪二郎といまから山のぼり『おはよう おやすみ』(HAYA-1)
■前野健太『さみしいだけ』(HAYA-2)
■壊れかけのテープレコーダーズ『聴こえる』(HAYA-3)
■アカシモモカ『コスモポリタンパレード』(HAYA-4)
■いなかやろう『すばらしい日々』(HAYA-5)
■住所不定無職『ベイビー!キミのビートルズはボク!!!』(HAYA-6)
■オニ(fromあふりらんぽ)『SUNWAVE HEART』(HAYA-1001)
上記作品、全国レコード店にて好評発売中です!
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■三輪二郎といまから山のぼり『おはよう おやすみ』(HAYA-1)
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