思い出はいつも この胸の中だけ
土曜日の夜、ちょっくら実家の埼玉草加へ帰った。草加駅からの家まで一駅ほど歩いた。駅前の高砂ブックス、昔からあるこの本屋、よく参考書を買いに行っていた。もしかしたらQJもあるかなぁと思ったけど、あるのはカッコいい男子やキラキラした女の子ばかりが表紙の週刊誌ばかりだった。店内には、地元の女子高生たち、浮浪者みたいなおじさん、そして冴えない男子たちが立ち読みする姿が点々とあった。
少し早く帰れたので、久しぶりに母親とレンタルビデオ屋へ行った。小学生の頃、土曜の夜にレンタルビデオ屋で2本好きな作品を借りるのが楽しみだった。帰りに、ラーメン屋でチャーハン買ったり、夜道が今より長く感じられた。
子供の頃は、お酒なんか呑んでないのに何であんなにはしゃいでいられたんだろう。ひとりでも全然さみしくはなかった。嬉しくて思わず駆け出したくなったのは何でだろう。
家へ帰って、最近の出来事をいろいろ話した。母親は眠たい目をこすりながら、てわけではなかったけど僕のくだらない長話をずっと聞いていてくれた。
向田邦子原作、森田芳光監督の『阿修羅のごとく』を観た。ずっと観たかったのだけれど、この場で観るのは何だかいいなぁと思った。森田監督の作品では、『(ハル)』が1番好きだ。10年以上も前の作品なんだけれども、何べん観てもホロホロとしてしまう。静かな静かな恋愛映画だ。これといった大きな出来事などない、それでも心の奥では激しく奮える何かがある映画。大切な作品。
今作は、4人姉妹のそれぞれの恋愛模様が描かれてている。両方の作品に出ている深津絵里さん、ホント素敵だなぁと思った。そして、彼女に対する監督の愛情が感じられた。
もう1本を観ようと思ったけど、何だか眠くなっていつの間にかコタツの中で寝ていた。
昼過ぎから、横浜の関内へ行った。フラカンのライブを観るために。27歳になってはじめてのフラカン。
少し時間があったので、夕方ひとりで野毛へ行ってみた。三輪くんの「野毛のうた」思い出しながら。商店街では大道芸をやっていた。少年たちがはしゃいでいた。その反面、浮浪者のさみしそうな顔も目立った。
ふと、三輪くんも誘ってみようと思い電話した。これから行くよ、てノコノコやってきた。
横浜のBAYSISというライブハウスに入ると、何だか懐かしかった。フラカンのライブを待ちわびていた昔の自分が、どこかにきっとこの人ごみの中にいるんじゃないかと思った。
あっという間の2時間だった。フラカンは何も変わっていなかった。フラカンはフラカンのまま、それ以外の何ものでもない。彼らはこれからもそのむき出しの姿のまま走り続けていくんだろう。何だか胸が高鳴った。
再発されたマンモスフラワーからたくさんの曲が披露されていた。「涙より速く走れ」、はじめてライブで聴くことができた。
「この胸の中だけ」、この曲は本当に大好きだ。いつまでもいつまでも心の奥深くで流れている、大切なことを教えてくれる。
27歳になって、子供の頃考えていた27歳とはまるで見当違いな、期待はずれな27歳になっている自分がいる。「おとな」なんてとても呼べない子供じみた自分の姿、自分勝手な考えから抜け出せずいたあの頃と何も変わらないのだ。それとも、変われないのか。
でも、やはりそれでも歩いていくしかないんだとも思う。醜く惨めに死んでいくまでそれは変わらないと思う。それだけは確かだ。何かを諦めたり、逃げたりしてばっかりだった、けれどそれだけでは終わりたくはない。
何ができるか、人へどれだけ思いが伝えることができるかわからないが、何もせず不平不満ばかりでは嫌だと思う。「全開の胸 全開の声 全開の素手で」でぶち当たっていきたいと思う。悔しいこと、嬉しいこと、悲しいこと全てのみ込んで生きていたいと思う。
この曲の中での大人になった自分と少年の頃の自分との対話。
「(幸せは)夢中になれるもの持っていることだろ?」
て、少年がおとなの自分へ言う。
僕は、今夢中になれるものがある。それだけで十分なのかもしれないと思った。
夢中になれるものがたくさんあるのだ。かけがえのない、他人にとってはどうってことなくても本当に譲れないもの、気持ちがある。何もないけれど、それだけ、その気持ちはおじいさんになっても持っていたいと思った。
いつまでもこんな曲を書ける圭介さん、そしていつまでもこんな胸奮える音楽を鳴らし続けているフラワーカンパニーズ、一生の憧れの存在だ。ありがとうございます。
帰り、三輪くんと野毛の三陽ておかしな飲み屋さんで呑んだ。いろいろ語った。野毛で語れるなんて何だか嬉しかった。
汚くて狭い店内だったけども、とっても気分が楽だった。メニューにいちいち変なコメントが書いてあって、それが面白いのかどうかも微妙で可笑しかった。
帰りの電車で会場で買ったシングル「この胸の中だけ」を何べんも繰り返し聴いた。
いつのまにか、また眠くなってきた。少し風邪をひいたみたいだ。喉がまた痛くなってきた。扁桃腺がはれてきた。今日は薬飲んで早く寝ようと思った。
やれなければならないことがたくさんある。そして、やりたいことはもっとたくさんあるのだ。何も変わらない、変わらないことは進歩してないことではなく、変わらないことこそ常に変わり続けていることだと思いたい。よくわからないけれど。もっとうまく表現できる人間になりたい。
今日のBGM:はちみつぱい/君と旅行鞄
少し早く帰れたので、久しぶりに母親とレンタルビデオ屋へ行った。小学生の頃、土曜の夜にレンタルビデオ屋で2本好きな作品を借りるのが楽しみだった。帰りに、ラーメン屋でチャーハン買ったり、夜道が今より長く感じられた。
子供の頃は、お酒なんか呑んでないのに何であんなにはしゃいでいられたんだろう。ひとりでも全然さみしくはなかった。嬉しくて思わず駆け出したくなったのは何でだろう。
家へ帰って、最近の出来事をいろいろ話した。母親は眠たい目をこすりながら、てわけではなかったけど僕のくだらない長話をずっと聞いていてくれた。
向田邦子原作、森田芳光監督の『阿修羅のごとく』を観た。ずっと観たかったのだけれど、この場で観るのは何だかいいなぁと思った。森田監督の作品では、『(ハル)』が1番好きだ。10年以上も前の作品なんだけれども、何べん観てもホロホロとしてしまう。静かな静かな恋愛映画だ。これといった大きな出来事などない、それでも心の奥では激しく奮える何かがある映画。大切な作品。
今作は、4人姉妹のそれぞれの恋愛模様が描かれてている。両方の作品に出ている深津絵里さん、ホント素敵だなぁと思った。そして、彼女に対する監督の愛情が感じられた。
もう1本を観ようと思ったけど、何だか眠くなっていつの間にかコタツの中で寝ていた。
昼過ぎから、横浜の関内へ行った。フラカンのライブを観るために。27歳になってはじめてのフラカン。
少し時間があったので、夕方ひとりで野毛へ行ってみた。三輪くんの「野毛のうた」思い出しながら。商店街では大道芸をやっていた。少年たちがはしゃいでいた。その反面、浮浪者のさみしそうな顔も目立った。
ふと、三輪くんも誘ってみようと思い電話した。これから行くよ、てノコノコやってきた。
横浜のBAYSISというライブハウスに入ると、何だか懐かしかった。フラカンのライブを待ちわびていた昔の自分が、どこかにきっとこの人ごみの中にいるんじゃないかと思った。
あっという間の2時間だった。フラカンは何も変わっていなかった。フラカンはフラカンのまま、それ以外の何ものでもない。彼らはこれからもそのむき出しの姿のまま走り続けていくんだろう。何だか胸が高鳴った。
再発されたマンモスフラワーからたくさんの曲が披露されていた。「涙より速く走れ」、はじめてライブで聴くことができた。
「この胸の中だけ」、この曲は本当に大好きだ。いつまでもいつまでも心の奥深くで流れている、大切なことを教えてくれる。
27歳になって、子供の頃考えていた27歳とはまるで見当違いな、期待はずれな27歳になっている自分がいる。「おとな」なんてとても呼べない子供じみた自分の姿、自分勝手な考えから抜け出せずいたあの頃と何も変わらないのだ。それとも、変われないのか。
でも、やはりそれでも歩いていくしかないんだとも思う。醜く惨めに死んでいくまでそれは変わらないと思う。それだけは確かだ。何かを諦めたり、逃げたりしてばっかりだった、けれどそれだけでは終わりたくはない。
何ができるか、人へどれだけ思いが伝えることができるかわからないが、何もせず不平不満ばかりでは嫌だと思う。「全開の胸 全開の声 全開の素手で」でぶち当たっていきたいと思う。悔しいこと、嬉しいこと、悲しいこと全てのみ込んで生きていたいと思う。
この曲の中での大人になった自分と少年の頃の自分との対話。
「(幸せは)夢中になれるもの持っていることだろ?」
て、少年がおとなの自分へ言う。
僕は、今夢中になれるものがある。それだけで十分なのかもしれないと思った。
夢中になれるものがたくさんあるのだ。かけがえのない、他人にとってはどうってことなくても本当に譲れないもの、気持ちがある。何もないけれど、それだけ、その気持ちはおじいさんになっても持っていたいと思った。
いつまでもこんな曲を書ける圭介さん、そしていつまでもこんな胸奮える音楽を鳴らし続けているフラワーカンパニーズ、一生の憧れの存在だ。ありがとうございます。
帰り、三輪くんと野毛の三陽ておかしな飲み屋さんで呑んだ。いろいろ語った。野毛で語れるなんて何だか嬉しかった。
汚くて狭い店内だったけども、とっても気分が楽だった。メニューにいちいち変なコメントが書いてあって、それが面白いのかどうかも微妙で可笑しかった。
帰りの電車で会場で買ったシングル「この胸の中だけ」を何べんも繰り返し聴いた。
いつのまにか、また眠くなってきた。少し風邪をひいたみたいだ。喉がまた痛くなってきた。扁桃腺がはれてきた。今日は薬飲んで早く寝ようと思った。
やれなければならないことがたくさんある。そして、やりたいことはもっとたくさんあるのだ。何も変わらない、変わらないことは進歩してないことではなく、変わらないことこそ常に変わり続けていることだと思いたい。よくわからないけれど。もっとうまく表現できる人間になりたい。
今日のBGM:はちみつぱい/君と旅行鞄
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プロフィール
HN:
佐藤正訓
年齢:
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性別:
男性
誕生日:
1981/04/15
職業:
ハヤシライスレコード
趣味:
名画座と古本屋めぐり
自己紹介:
レーベル:【ハヤシライスレコード】
イベント:【都会の迷子さん】
【ハヤシライスリリース情報】
■三輪二郎といまから山のぼり『おはよう おやすみ』(HAYA-1)
■前野健太『さみしいだけ』(HAYA-2)
■壊れかけのテープレコーダーズ『聴こえる』(HAYA-3)
■アカシモモカ『コスモポリタンパレード』(HAYA-4)
■いなかやろう『すばらしい日々』(HAYA-5)
■住所不定無職『ベイビー!キミのビートルズはボク!!!』(HAYA-6)
■オニ(fromあふりらんぽ)『SUNWAVE HEART』(HAYA-1001)
上記作品、全国レコード店にて好評発売中です!
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■三輪二郎といまから山のぼり『おはよう おやすみ』(HAYA-1)
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■いなかやろう『すばらしい日々』(HAYA-5)
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上記作品、全国レコード店にて好評発売中です!