犬のように従順で、馬鹿な女々しい男
今日、アキ・カウリスマキ監督の『街のあかり』て映画を渋谷のユーロスペースで観て来ました。『浮雲』『過去のない男』の”敗者三部作”の完結編ということなのですが、最後を飾るのにふさわしい傑作でしたよ。
絶望的な主人公の日々の生活、一欠けらの光でさえ闇の中の闇にまで葬りさられてしまう物語、だが彼は生きることを選ぶ。死ねないから生きるのではなく、生きるために生きようとしている。その姿が「街のあかり」なんだと思った。
何だか、映画の一言一言が詩みたいでした。
「犬のように従順で、馬鹿な女々しい男」て主人公のことを見透かす人物の言葉があったんですが、これ聞いて正しく自分だなぁ~て思いました。どこの国にも、こんなどうしようもない人間が生きているもんですね。
追い詰められていく主人公の姿を観ながら、何年か前の自分の姿を思い出しました。
当時は、もうダメだと思った出来事。ボロボロの思い出。いろんなもの失って、これから生きていくことが苦痛でならなかった。今思うと、あの頃は相当鬱な状態だったと思います。いつも「死ぬこと」ばかり考えていた。
で、死ぬ勇気もない自分に苛立ってた毎日。
自分が好きなものを従順にひたすら信じることの愚かしさ、馬鹿さを思い知らされました。
自分が女性でも、こんな馬鹿な男は軽くあざ笑うはずですよ。
でも、そんな絶望的な状況からでも馬鹿な男はまた光を、街のあかりを見出そうとしてしまうものです。
馬鹿は死ぬまで治らない、とはホントなんです。寺山修司も「人間が最後にかかる病気が希望という病気である」と言ってました。でも、それでも良いと決心しました。
自分のどうしようもなさに厭きれ、認めたうえでそれでも何かを見出して動いていこうと決心しました。
今日も映画観た後、少しショックなことに出会った。
幸せそうなカップル、これから二人で映画を観に行くのか。あの娘は。
自分の存在の小ささ、意味のなさを痛感した。こんな大都会で本当に迷子になってしまった自分。
でも迷子のまんまで明日も駆けずり回るんだろうなぁ~、て今は思えます。自分の事やるだけです。
作り笑いでも、笑えるだけマシです。
夜は、音源制作の話。ちょくちょくライブを観に行っている三輪二郎という大好きなアーティストのCDを出そうと制作部門に提案しているのです。
ここでも、自分の未熟さが足を引っ張ってしまった。課題は山積み。でも、やるしかないです。
次回の『都会の迷子さん』の日取りは今週中に決めます。年末にずれ込みそうです。
出演バンドも試行錯誤ですが、今月中には大体が決定する予定です。
人に迷惑をかけてしまう毎日、これではイカンと思うのですがなかなか難しい。
でも、ほんの「街のあかり」が見えるような気がします。それは幻なのかもしれないともわかっている。
わかっていても、光の感じるの方へ進んでいく日々です。
今日のBGM:パラダイス・ガラージ/移動遊園地
絶望的な主人公の日々の生活、一欠けらの光でさえ闇の中の闇にまで葬りさられてしまう物語、だが彼は生きることを選ぶ。死ねないから生きるのではなく、生きるために生きようとしている。その姿が「街のあかり」なんだと思った。
何だか、映画の一言一言が詩みたいでした。
「犬のように従順で、馬鹿な女々しい男」て主人公のことを見透かす人物の言葉があったんですが、これ聞いて正しく自分だなぁ~て思いました。どこの国にも、こんなどうしようもない人間が生きているもんですね。
追い詰められていく主人公の姿を観ながら、何年か前の自分の姿を思い出しました。
当時は、もうダメだと思った出来事。ボロボロの思い出。いろんなもの失って、これから生きていくことが苦痛でならなかった。今思うと、あの頃は相当鬱な状態だったと思います。いつも「死ぬこと」ばかり考えていた。
で、死ぬ勇気もない自分に苛立ってた毎日。
自分が好きなものを従順にひたすら信じることの愚かしさ、馬鹿さを思い知らされました。
自分が女性でも、こんな馬鹿な男は軽くあざ笑うはずですよ。
でも、そんな絶望的な状況からでも馬鹿な男はまた光を、街のあかりを見出そうとしてしまうものです。
馬鹿は死ぬまで治らない、とはホントなんです。寺山修司も「人間が最後にかかる病気が希望という病気である」と言ってました。でも、それでも良いと決心しました。
自分のどうしようもなさに厭きれ、認めたうえでそれでも何かを見出して動いていこうと決心しました。
今日も映画観た後、少しショックなことに出会った。
幸せそうなカップル、これから二人で映画を観に行くのか。あの娘は。
自分の存在の小ささ、意味のなさを痛感した。こんな大都会で本当に迷子になってしまった自分。
でも迷子のまんまで明日も駆けずり回るんだろうなぁ~、て今は思えます。自分の事やるだけです。
作り笑いでも、笑えるだけマシです。
夜は、音源制作の話。ちょくちょくライブを観に行っている三輪二郎という大好きなアーティストのCDを出そうと制作部門に提案しているのです。
ここでも、自分の未熟さが足を引っ張ってしまった。課題は山積み。でも、やるしかないです。
次回の『都会の迷子さん』の日取りは今週中に決めます。年末にずれ込みそうです。
出演バンドも試行錯誤ですが、今月中には大体が決定する予定です。
人に迷惑をかけてしまう毎日、これではイカンと思うのですがなかなか難しい。
でも、ほんの「街のあかり」が見えるような気がします。それは幻なのかもしれないともわかっている。
わかっていても、光の感じるの方へ進んでいく日々です。
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プロフィール
HN:
佐藤正訓
年齢:
43
性別:
男性
誕生日:
1981/04/15
職業:
ハヤシライスレコード
趣味:
名画座と古本屋めぐり
自己紹介:
レーベル:【ハヤシライスレコード】
イベント:【都会の迷子さん】
【ハヤシライスリリース情報】
■三輪二郎といまから山のぼり『おはよう おやすみ』(HAYA-1)
■前野健太『さみしいだけ』(HAYA-2)
■壊れかけのテープレコーダーズ『聴こえる』(HAYA-3)
■アカシモモカ『コスモポリタンパレード』(HAYA-4)
■いなかやろう『すばらしい日々』(HAYA-5)
■住所不定無職『ベイビー!キミのビートルズはボク!!!』(HAYA-6)
■オニ(fromあふりらんぽ)『SUNWAVE HEART』(HAYA-1001)
上記作品、全国レコード店にて好評発売中です!
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■三輪二郎といまから山のぼり『おはよう おやすみ』(HAYA-1)
■前野健太『さみしいだけ』(HAYA-2)
■壊れかけのテープレコーダーズ『聴こえる』(HAYA-3)
■アカシモモカ『コスモポリタンパレード』(HAYA-4)
■いなかやろう『すばらしい日々』(HAYA-5)
■住所不定無職『ベイビー!キミのビートルズはボク!!!』(HAYA-6)
■オニ(fromあふりらんぽ)『SUNWAVE HEART』(HAYA-1001)
上記作品、全国レコード店にて好評発売中です!