生きている間は夢
で、実家帰って両親と一緒に寅さんの映画を観た。両親は大の寅さんファンで、初詣なんか柴又の帝釈天にちょくちょく行ったりする。僕もそんな両親に育てられたもので寅さん大好きになってしまった。そして、この年になるとますます寅さんの生き方に共感できるようになってきた。それは、決して社会的に評価される生き方とは限らないけれども、僕はそんな寅さんの生き方に強く強く憧れてしまうのだ。
寅さんは、毎回恋をする。その恋は決して実を結ぶものではない。だけど、寅さんは振り向かない。より、強い恋心を携えて次の旅へと旅立っていく。その後ろ姿は、いつもどこか淋しい。淋しいけれど、絶望はしていない。燃えるような熱い誰かへの思いでもって、次なる旅路での希望を繋いでいく。そんな生き方、正に藪から棒(今朝、サンジャポ観てたらルーさんがずっと藪からスティックを連呼しててちょっと飽きた。)だけど自分の心に素直に生きて生き抜くしか、それしか結局できないのだと思う。
寅さん記念館にもお邪魔してきた。セットの見本やミニチュアがたくさんだった。あと、山田洋次監督や渥美清さんが語る映像が流れてて、何だかグッとくることがあった。寅さんに託したたくさんの夢や生きざまが画面に溢れていた。
やはり、人に感動を与えるものというのは、作り手が本当に身を削り、自身の中で道半ばで途絶えたものを、その思いを作品へ託す、その努力なのかなと思った。違うかもしれないけど、僕はそんな思いが好きだ。
好きなバンドさんの音楽聴きながら、いろんなこと考えながら。でも、真上に広がる空は何にも考えてないように能天気な真っ青な空だった。だから、安心していろいろ思いを巡らすことができた。ありがたいことだよ。
河川敷でキャッチボールしたり、凧をあげたり、フリスビー投げたりの親子たち、なんだかよい風景だった。
夕方、名残惜しいけどライブを観に柴又を後にした。また、いつか遊びに来たいと思った。きっと来る、そんな日がまた。
寅さん、ありがとう。
夜は、渋谷のO-westでTOMOVSKYのワンマンライブにお邪魔してきました。今回も兄のはるさんがベース弾いてた。久しぶりのワンマンライブ、3時間ぐらいやって正に満腹てんこ盛りでお腹一杯だった。帰りになんのこっちゃい西山。さんに遭遇、彼も満腹そうな顔をしていた。やっぱりキョロキョロしてた。
トモフのライブは、何だかするすると幸せな気分になっていくから不思議だ。後ろ向きなのに、やっぱりそれでOKなのに気付かされる。大好きな「がん告知はいらない」やってて胸が躍った。ありがとございました。
小田急線の代々木八幡駅まで歩いた。
5月の東京の夜空は、何だか優しい人の顔みたいだった。
「心は駆け巡る 夜の空を駆け巡る」
ずっとずっと歩いていけそうな気がした。
今日のBGM:フラワーカンパニーズ/インドア・ライダー
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プロフィール
HN:
佐藤正訓
年齢:
44
性別:
男性
誕生日:
1981/04/15
職業:
ハヤシライスレコード
趣味:
名画座と古本屋めぐり
自己紹介:
レーベル:【ハヤシライスレコード】
イベント:【都会の迷子さん】
【ハヤシライスリリース情報】
■三輪二郎といまから山のぼり『おはよう おやすみ』(HAYA-1)
■前野健太『さみしいだけ』(HAYA-2)
■壊れかけのテープレコーダーズ『聴こえる』(HAYA-3)
■アカシモモカ『コスモポリタンパレード』(HAYA-4)
■いなかやろう『すばらしい日々』(HAYA-5)
■住所不定無職『ベイビー!キミのビートルズはボク!!!』(HAYA-6)
■オニ(fromあふりらんぽ)『SUNWAVE HEART』(HAYA-1001)
上記作品、全国レコード店にて好評発売中です!
イベント:【都会の迷子さん】
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■いなかやろう『すばらしい日々』(HAYA-5)
■住所不定無職『ベイビー!キミのビートルズはボク!!!』(HAYA-6)
■オニ(fromあふりらんぽ)『SUNWAVE HEART』(HAYA-1001)
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