話しかけよう 膝小僧の自分へ
元旦の朝、でも夜明け前の5時ごろ埼玉の実家へ帰った。母は寝ずに待っていてくれた。何だか、それだけで胸が熱くなった。普段、アパートに帰っても誰もいない、朝と何も変わらない暗い部屋が無愛想にしているだけだ。それだけに、家に灯りがついて、待ってくれてる人がいてくれたこと、ただそれだけのことがとても嬉しかった。明け方というのに、母は年越しそばとカニ、あと水炊きまで用意してくれた。もう食べる気満々でモリモリ食ってたんだけど、気持ちばかりで実際はそんなに食べ切れなかった。でも、本当にお腹も心もいっぱいになった。ありがとう。
昼過ぎまで寝た。実家のお客さん用の布団は、普段あまり使われることがないからとてもフカフカで寝心地がよかった。
おせち料理を食べながら、サッカーの天皇杯を観た。サンフレッチェ広島は、来年はJ2に落ちてしまうらしい。いい選手いっぱいいるのに、それでも勝てないこともある。人生も、きっとそうかもしれない。でも、それだけに全力でやっていかなければならないんだと思う。たとえ負け戦としても、そこで踏ん張る力がほしい。決勝戦でJリーグ王者の鹿島アントラーズに立ち向かっていったサンフレッチェの選手たちは、みんな全力で立ち向かっていった。その姿は、とても素敵だった。自分にあそこまでの勇気があるか、それはとても言えない。すぐに言い訳を用意して、自分を正当化してしまう卑怯な人間なんだ。自分の殻にすぐに閉じこもって、諦めたふりしていじけてるだけ。でも、そんな自分から少しでも歩き出せればと思う。
夕方、10年ぶりくらいに通っていた小学校へ行ってみた。草加市立八幡小学校、外壁はペンキで新しく塗り替えられていたけど、窓越しに見える教室は、20年前に僕が入学した頃と何も変わっていなかった。下手な絵が描かれた入り口のロッカー、今じゃとても座れそうにないボロボロの机と椅子、窓から見ていると不思議とあの頃の自分のことをいろいろ考えた。
小学校の5年の頃、初めて好きな娘ができた。でも、その娘に僕は一度も話しかけることはできなかった。いじめられて、女子からも見向きもされなかったその頃の僕は、とても好きな女の子に話しかけるような度胸はなかった。ただ、帰り道で偶然その娘が誰か背の高い男子と仲良さそうに一緒に帰るのを、歩く速度に気を使いながら見ていただけだった。でも、今もその初恋の気持ちはそのまんまだ。何も変わっちゃいない。
大晦日、仕事帰りにフラカンのカウントダウンライブにお邪魔した。「あったかいコーヒー」、とても久しぶりに聴けた。胸がキュンとした。「なんとかなりそう」「初恋」「東京タワー」、僕はずっと聴き惚れていた。
「この胸の中だけ」、この曲を聴いて思わず小学校へ行ってみようと思ったんだ。ウサギ小屋も鉄棒も健在だった。鉄棒は逆上がり用のものの台が壊れていた。あの頃の僕も、授業中に逆上がりができず残されて練習させれていた。でも、きっとあの頃の少年の自分は今よりももっと強く耐えて生きていたんだと思う。
何故か、年をとるごとにいろいろなことに耐えられなくなっていく。ホント、「昔は嬉しくても涙なんか流さなかった」のにな。昔は常にぼんやりとした希望がどこかしらにあった。けれど、大人になるにつれ、そんなものは実はどこにもなくて実際の自分の姿が見えてきてしまう。ちっぽけな、何ものでもない自分がただそこにいるだけ。ただ、そこから逃げたくはない。
1日の夜には、東北沢のアパートに帰ってきた。携帯を実家に忘れてきてしまった。
もう少し、休める時間がほしい。ゆっくり物事を考えられる時間。でも、そんなことは許されないんだよな。
今のままで、もがいてみるしかない。生きのばしたい。
30日、前野健太くんの忘年会ライブ。いろんな人に会えた。嬉しかった。今年も「いいうた」と共にありたいと思います。14日(成人の日)には、『都会の迷子さんvol.4~新春の迷子さん~』もある。今年も、いろんな人に影響を受けて、いろんな人に迷惑をかけてしまうかもしれない。でも、後悔しないよう出来る限りやっていこうと思います。よろしくお願いします。
今日のBGM:Theピーズ/いきのばし~とうめいロボ/ソライロキャンディー
昼過ぎまで寝た。実家のお客さん用の布団は、普段あまり使われることがないからとてもフカフカで寝心地がよかった。
おせち料理を食べながら、サッカーの天皇杯を観た。サンフレッチェ広島は、来年はJ2に落ちてしまうらしい。いい選手いっぱいいるのに、それでも勝てないこともある。人生も、きっとそうかもしれない。でも、それだけに全力でやっていかなければならないんだと思う。たとえ負け戦としても、そこで踏ん張る力がほしい。決勝戦でJリーグ王者の鹿島アントラーズに立ち向かっていったサンフレッチェの選手たちは、みんな全力で立ち向かっていった。その姿は、とても素敵だった。自分にあそこまでの勇気があるか、それはとても言えない。すぐに言い訳を用意して、自分を正当化してしまう卑怯な人間なんだ。自分の殻にすぐに閉じこもって、諦めたふりしていじけてるだけ。でも、そんな自分から少しでも歩き出せればと思う。
夕方、10年ぶりくらいに通っていた小学校へ行ってみた。草加市立八幡小学校、外壁はペンキで新しく塗り替えられていたけど、窓越しに見える教室は、20年前に僕が入学した頃と何も変わっていなかった。下手な絵が描かれた入り口のロッカー、今じゃとても座れそうにないボロボロの机と椅子、窓から見ていると不思議とあの頃の自分のことをいろいろ考えた。
小学校の5年の頃、初めて好きな娘ができた。でも、その娘に僕は一度も話しかけることはできなかった。いじめられて、女子からも見向きもされなかったその頃の僕は、とても好きな女の子に話しかけるような度胸はなかった。ただ、帰り道で偶然その娘が誰か背の高い男子と仲良さそうに一緒に帰るのを、歩く速度に気を使いながら見ていただけだった。でも、今もその初恋の気持ちはそのまんまだ。何も変わっちゃいない。
大晦日、仕事帰りにフラカンのカウントダウンライブにお邪魔した。「あったかいコーヒー」、とても久しぶりに聴けた。胸がキュンとした。「なんとかなりそう」「初恋」「東京タワー」、僕はずっと聴き惚れていた。
「この胸の中だけ」、この曲を聴いて思わず小学校へ行ってみようと思ったんだ。ウサギ小屋も鉄棒も健在だった。鉄棒は逆上がり用のものの台が壊れていた。あの頃の僕も、授業中に逆上がりができず残されて練習させれていた。でも、きっとあの頃の少年の自分は今よりももっと強く耐えて生きていたんだと思う。
何故か、年をとるごとにいろいろなことに耐えられなくなっていく。ホント、「昔は嬉しくても涙なんか流さなかった」のにな。昔は常にぼんやりとした希望がどこかしらにあった。けれど、大人になるにつれ、そんなものは実はどこにもなくて実際の自分の姿が見えてきてしまう。ちっぽけな、何ものでもない自分がただそこにいるだけ。ただ、そこから逃げたくはない。
1日の夜には、東北沢のアパートに帰ってきた。携帯を実家に忘れてきてしまった。
もう少し、休める時間がほしい。ゆっくり物事を考えられる時間。でも、そんなことは許されないんだよな。
今のままで、もがいてみるしかない。生きのばしたい。
30日、前野健太くんの忘年会ライブ。いろんな人に会えた。嬉しかった。今年も「いいうた」と共にありたいと思います。14日(成人の日)には、『都会の迷子さんvol.4~新春の迷子さん~』もある。今年も、いろんな人に影響を受けて、いろんな人に迷惑をかけてしまうかもしれない。でも、後悔しないよう出来る限りやっていこうと思います。よろしくお願いします。
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プロフィール
HN:
佐藤正訓
年齢:
43
性別:
男性
誕生日:
1981/04/15
職業:
ハヤシライスレコード
趣味:
名画座と古本屋めぐり
自己紹介:
レーベル:【ハヤシライスレコード】
イベント:【都会の迷子さん】
【ハヤシライスリリース情報】
■三輪二郎といまから山のぼり『おはよう おやすみ』(HAYA-1)
■前野健太『さみしいだけ』(HAYA-2)
■壊れかけのテープレコーダーズ『聴こえる』(HAYA-3)
■アカシモモカ『コスモポリタンパレード』(HAYA-4)
■いなかやろう『すばらしい日々』(HAYA-5)
■住所不定無職『ベイビー!キミのビートルズはボク!!!』(HAYA-6)
■オニ(fromあふりらんぽ)『SUNWAVE HEART』(HAYA-1001)
上記作品、全国レコード店にて好評発売中です!
イベント:【都会の迷子さん】
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■前野健太『さみしいだけ』(HAYA-2)
■壊れかけのテープレコーダーズ『聴こえる』(HAYA-3)
■アカシモモカ『コスモポリタンパレード』(HAYA-4)
■いなかやろう『すばらしい日々』(HAYA-5)
■住所不定無職『ベイビー!キミのビートルズはボク!!!』(HAYA-6)
■オニ(fromあふりらんぽ)『SUNWAVE HEART』(HAYA-1001)
上記作品、全国レコード店にて好評発売中です!